ローランスで表示するat5マップの作り方

  • 2015.07.16 Thursday
  • 22:20
こんばんは。
台風が接近しています。くれぐれもご注意ください。

昨日の夜は私の家でチャプター出場選手からのご依頼でReefMaste Proの講習会でした。
21時からおよそ3時間のレクチャーとなったわけですが、かなり有意義なものになったのではないでしょうか。
ローランスのHDS Gen2(Ver.3.5以降)やELITE HDIシリーズで使うショアラインマップのデータが「スーパーショアライン」の名前で出ているlcmファイルよりもat5という新しいフォーマットのファイルに移行しています。
もちろん、lcmも読み込めない訳ではありませんが、大きなフィールドのデータは読めなくなっています。
 at5の利点は「ファイルサイズが小さいこと」。要するに動作が軽くなるということです。
そこで、ショアラインマップは”自分で作る”という作業が必要になってきます。
もちろん、ReefMaster Pro以前のDr.Depthというソフトでもlcmで独自のショアラインマップを作るという作業はありました。
しかしながら、同じGoogleEarthからデータを起こしてもgpsmapeditやgpsvisualizerといったソフトでファイルの変換が必要なため、かなり面倒でした。
 このReefMaster Proであれば、その点がかなり改善されており、GoogleEarthで作ったkmzファイルがそのまま読めます。
今日は、そのkmzファイルにおける複数の橋や島の作り方をご紹介します。


まず、GoogleEarth上で左側の「お気に入り」を右クリック→「追加」→「フォルダ」でマップを作りたいフィールドのフォルダを作ります。

今回はサンプルとして三瀬谷ダムというフォルダを作りました。

次に、三瀬谷ダムのフォルダを右クリックし、「追加」→「ポリゴン」を選択します。
そして、通常通りショアラインをトレースしていき、最後にOKを押してポリゴンを完成させます。
次に、再び三瀬谷ダムのフォルダを右クリックし、「追加」→「ポリゴン」で”橋”を作っていきます。


こんな感じで橋を作ります。橋は”島扱い”になるので、実際の橋の形にトレースするのではなく、かなり細めに作っておきます。
(これについては後ほど説明します)

この作業を繰り返して、橋をいくつか作り、ショアラインと橋(と他のストラクチャーもあればそれも)を作り終えたら、
三瀬谷ダムのフォルダを右クリック→「名前を付けて場所を保存」をクリックします。
この際、拡張子は「kml」と「kmz」を選択できますが、「kmz」で保存してください。
今回は「三瀬谷ダム.kmz」というファイルになりました。
ここまででGoogleEarth上の作業は終わり。


次に、ReefMaster Pro上の作業になります。
ProjectのCounter View画面で、Editを開き、Map Boundariesで「三瀬谷ダム.kmz」を読み込みます。
その際に「本湖」は”Shore”にし、橋は"Island"にします。本湖の部分はデフォルトでは"Island"になっていますので気を付けてください。
さらに、「橋」についてはProvide Depthのチェックを外しておきます。
Provide Depthは、トレースラインの部分は「0m」になるように湖底データを生成するということですが、橋は湖岸ではないため、0mにする必要がないからです(Proveide Depthの右に表示されている「0」は他の数字に変更出来ます。今は「0」になっているため0mで説明していますが、霞ヶ浦のように湖岸線がシートパイルでいきなり深さがあるような場所であれば0.5mなどに設定することも可能です)

実際のデータを表示してみました(橋は随分適当ですが)
橋の部分は”島扱い”のため、湖底の等深線データが生成されません。なので、あえて橋をごく細にして作ってあります。
これが、もし橋のProvide Depthにチェックが入っていると、ReefMaster Proでは橋の線が0mだと認識し、無理やり0mに持っていくデータを作り上げてしまいます。
このような感じで独自のショアラインマップデータが作れます。
今回は、三瀬谷で説明したので「橋」がメインでしたが、桧原湖のように「島」が多いフィールドでもこのように作ります。
簡単に言えば、
1.GoogleEarth上では本湖、橋、島をひとつのフォルダの中に入れる
2.そのフォルダごとkmzでセーブする
3.ReefMaster Proでそのフォルダごとセーブされたkmzを読み込んで、各種設定をする
といった具合です。
本来は、「橋」の場合は要らないことが多いのですが(釣りや航行する上で、あくまでも目印にしかならないから)、「島」でも同じように作るので応用して作ってみてください。

昨日はおよそ3時間の座学となりましたが、だいたい基本的なことを知って戴くにはこれくらいの時間を要するようです。
チャプターやローカルJBなどで、どれくらいの人がこのような作業をしているのか判りませんが、トーナメントコンペティターからのお問い合わせも受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

HDSガイド:3時間¥15,000
080−1621−7122(北山フィッシングガイドサービス)
 
コメント
初めまして。ローランスのマップ自作をググってると、こちらのブログを見つけました。お忙しいと思いますが、教えていただきたく思います私はエリート5DSIバージョン3.4、2009-2011のモデルを購入し自作マップをGPSマップエディターを使い、作りました。(いろんなブログを参考にしました)その際lcmファイルで出力し、実機に入れた所マップが表示されません。
このバージョンだと.at5じゃないと読み込まないんでしょか?
よろしくお願いします 
  • tomo
  • 2016/10/20 7:35 PM
コメントありがとうございます。
現在、こちらのブログは使用しておりません。
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  • 北山
  • 2016/10/25 6:48 PM
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